自宅や会社の鍵に限らず、何かしらのカギを紛失して途方に暮れた経験って、したことはありませんか。
私は防犯設備士として鍵に関連する仕事をしていた経験上、
今までに少なくとも5,000人以上の鍵を紛失した方に出会ってきました。
その中で驚いたことの一つに、それらの人の中には鍵の紛失が2回目、3回目という方が少なくないということです。
誰でも一生に一度くらいは鍵を紛失すると思っていた私でしたが、実際はそれ以上で驚きました。
といいますか、どちらかというとカギを一度でも無くしたことのある方はいずれ、
二度目も必ずあると思っていただいても良いのではないか・・・
そのくらい、意外に身近に潜んでいるのが「カギの紛失」事件です。
無くさない人は一生のうちに一度も無くさない人もいるかもしれませんが、
基本的に一度でも物を無くした経験がある人というのは、二度目もあるのが「物を紛失する」という行為です。
今回はそんな誰にでも起こり得る鍵の紛失トラブルを事前に防ぐ、具体的な対策をお伝えしていきますので
他人事と思わずに最後まで読んでみて下さい!。
誰でも鍵を紛失する可能性がある
実は私も、こんなに偉そうにお伝えしておきながら、鍵を失くした経験があります。
しかもそれは仕事で預かっていたカギでした・・・。
ごくたまーにカギを無くす人はいたのですが、そんな中でも自分だけは大丈夫と思っていたのに、
気付いた時には綺麗サッパリ、紛失していましたね・・・。
ちなみに当時、どこで失くしたのかまったく見当がつかず、結局鍵を見つけることは出来ませんでした。
しかもそれは自宅のカギではなかったので、当時の上司にはかなり注意されたのを覚えています。
もしこれを読んでいただいている方で私だけは大丈夫と思っている方がいれば、それは勘違いかもしれません。
その理由は鍵がモノである以上紛失のリスクは常にあるからです。
特に鍵はドアの施解錠時にしか使用しませんし、大きさも小さく、お財布を失くすよりも紛失の可能性は高いと言えます。
鍵を失くすと大きな出費で大変
では自宅の鍵を紛失してしまうとどうなるのでしょうか。
経験がある人も多いかと思いますが、一般的にはカギ屋さんに電話して開けてもらうことになります。
ただ年々その料金というのは上がっており、現在は10,000円以上は確実に必要になってしまっています。
もし依頼した時が夜中や、もしくは鍵がドアに2つある場合などである場合、それこそ開けるだけで2~3万円はかかります。
さらに鍵を紛失していますので防犯上、鍵(シリンダー)の交換が必要になります。※ここは各自の判断ですが。
そうすると開錠料金以外にも新しい鍵代金と、さらに交換費用が上乗せでかかってくるイメージです。
これだけで簡単に数万円の出費になりますが、賃貸物件でエントランスにオートロックがあるマンションに住んでいる場合はもっと悲惨です。
なぜなら賃貸の場合は原状復帰が必要であり、しかも鍵はエントランスのオートロックと連動していますので、
それに対応する鍵を特別に取り寄せて交換する必要があります。
築年数の浅いのマンションの場合、紛失から交換まで入れると軽く10万円はかかることも普通にあります。
紛失したタイミングが悪いと悲惨
鍵を紛失した時の出費について触れましたが、実際に鍵を失くすと家や会社に入れなくなり問題が起こる可能性が高くなります。
もし特に用事がなければ落ち着いてゆっくりカギ屋さんを待てばいいだけの話ですが、
もし差し迫った重要な予定などがある場合、大問題になります。
ここで実際にあった悲惨な事例を一つ紹介しますね。
以前に海外旅行に出かける為に自宅を出発して空港に向かった夫婦がいました。
2人の内1人がすぐにパスポートを忘れたことを思い出して自宅に引き返しましたが、
なんと不運にもその途中で鍵を紛失してしまったのです。
急いでカギ屋さんに連絡するも到着したのは1時間後、さらには作業で30分ということで、
結局乗るはずの飛行機には間に合いませんでした。
普通の海外旅行でも可哀そうな出来事ですが、実はその旅行は夫婦にとっての「新婚旅行」だったのです。
とても悲惨な話ですが、誰かを責めることなんて出来ませんよね。
誰にでも起こりかねないリスクですが、タイミングによってはとても気苦労することになります。
モノを失くすというのは誰にでも起こり得るもので、たまたまタイミングが悪かったというだけのことなのですが
ただこのような大事な時に限って、鍵を紛失してしまうケースというのは実際に多く、
やはり鍵の紛失対策はしておかないと、後々損する可能性が残ってしまいます。
鍵の紛失対策
ではここからは鍵を紛失して家に入れないという事態を防ぐ為の4つの対策を紹介します。
今まで鍵を紛失した経験がない人は予防策として、また経験がある人は再発防止の参考にしてみて下さい。
対策その1:合鍵(スペアキー)を誰かに預ける
当たり前ですが鍵を紛失した時に合鍵があればそれで鍵を開けることが出来ます。
信用できる人が近くに住んでいる場合は、もしもの時の為に合鍵を預かってもらえば安心です。
ただし預ける相手は慎重に選分必要があります。
例え親や兄弟であっても大事な鍵を預かるというのは、その人にとっても精神的なプレッシャーとなります。
さらにもしそれが他人の場合は、そのプレッシャーはこちらが思っている以上に大きくなりますので、
自分の都合だけを考えずに相手の事情もしっかり考慮して、人選するようにして下さい。
対策その2:警備サービスに加入する
セコムやアルソックなどの警備サービス(ホームセキュリティ)に加入するのも一つの方法です。
通常警備サービスに加入すると警備会社が合鍵を預かってくれます。
また鍵を紛失した際には連絡することで隊員さんが出来るだけ早く合鍵を持って家まで届けてくれますので安心です。
ただ加入した場合は毎月一定の費用がかかりますので、ある程度経済的に余裕がある人向けになります。
警備サービスに関する記事は、こちらでもまとめていますので、気になる方は読んでみて下さい。
対策その3:キーボックスを設置する
3つ目の方法は、家の敷地内のどこかに鍵専用の保管ボックス(キーボックス)を設置することです。
キーボックスというのは、こういったものですね。
ここに合鍵を1本入れて玄関のどこかにかけておけば、万が一鍵を紛失した場合にもそこから合鍵を取り出すことが出来ます。
ただしキーボックスは電動工具を使って破壊しようと思えば出来ますし、ちゃんとしたものを買おうとするとそれなりにコストが掛かります。
さらに長期間雨ざらしにしていた場合は、錆などで開けられなくなることがありますので、
特におすすめということではなく、できれば最終手段として考えておきたいところです。
対策その4:ドアの鍵をキーレス化する
最後は、ドアの鍵を「キーレス化」する方法です。
これは既存の鍵をスマートロックと呼ばれるの鍵に取り換えることで、比較的簡単に実現することが出来ます。
スマートロックは鍵本体のタッチパネルでの暗証番号入力や、各種ICカード(交通系ICカードも含む)、
またはお持ちのスマートフォンを本体にかざすことによって、鍵の施解錠などが出来る最新式の鍵タイプです。
これを玄関のドアに設置することでいつもの小さな鍵を持ち歩くことなく、
ICカードやスマートフォンを鍵の代わりにすることが出来ますので、普段の外出時などにも活用できるスグレモノ。
万が一、カードやスマートフォンを失くした場合でも、暗証番号などで鍵を解錠することが可能なので、
鍵を紛失して家の中に入れないという事態は、100%避けられますよ!
カギが不要な時代は既に来ているので、早めに交換を。
今回は鍵の紛失対策についてお伝えしました。
一番のおすすめは誰にも負担をかけることなく、ランニングコストも必要ない「スマートロック」の設置になります。
これをドアに設置することによって、鍵の紛失というトラブルから解放されるだけでなく、
キーレス化で利便性も高くなり、さらには家の防犯強化も同時に行うことが可能になるという良い事づくしなんです。
ここ数年で、既にたくさんの製品が市場に出回るようになりました。
鍵を失くしてしまうと出費がかさむだけでなく、それに伴う二次的な被害を被る可能性がありますので、
この機会にしっかり対策をしてみてはいかがでしょうか。
詳しいスマートロックの説明は、以下の記事を参考にして下さい!
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