暗証番号や交通系ICカード、アプリやおサイフケータイ対応のスマホでドアの出入りをキーレス化することが出来るスマートロック(電子錠)。
防犯性と利便性を兼ね備えており、ビジネスシーンはもちろん、今後は一般家庭にもさらに導入が広がっていくと予想される本製品ですが、
自宅やオフィスに、既に鍵が2つある場合もスマートロックは使えるの??という素朴な疑問を持つ方もいるかもしれません。
それでは、答えていきたいと思います。
電子錠は1ドア2ロックでも使える!
1つのドアに鍵が2つあることを「1ドア2ロック(ワンドアツーロック)」と呼びますが、
結論から言うと、1ドア2ロックでもスマートロックを使用することは「可能」です。
一体、どのようにして使用するのでしょうか?
一般的に適用される4つの使用パターンを紹介したいと思います。
スマートロックを2ロックに連動させるパターン
今までに何度か紹介してきましたが、スマートロックと一口に言っても、たくさんの種類がありますよね!
その中には、1つのスマートロックで2つの鍵を同時に操作することが出来るタイプのものがあるんです。
これは主にオプション部品を使うようにはなりますが、
こういった製品を導入することで、1ドア2ロックを維持したまま完全なキーレス化を実現出来ます。
ただし注意点として、既存の2つの鍵がこの製品に対応している必要がありますので、購入前には必ず確認が必要となります。
その際に対応していない場合でも、既存の鍵を外して鍵屋さんなどの専門業者に、
1ドア2ロックにインストールしたい電子錠に対応する鍵を新規で2つ交換、
もしくは取付してもらえば、実現自体は不可能ではありません。
例えば「PIACKⅡ」という製品がこのパターン。
2つ同時に解錠するので、ドアの開け閉めが一気に簡素化されますね!
『1ロック』ではダメです。『2ロック』ですね。当然『2ロック』の方が価格は高いです。
通常時はスマートロックだけ使うパターン
これは2ロックの内、1つをスマートロックに交換して、残りの一つはそのまま残すという方法です。
運用方法としては、例えば一般家庭やオフィスであれば、日中はスマートロックだけを使ってキーレス化し便利に出入りさせ、
夜間、家族が寝る前や従業員の退勤が済んだら、スマートロックともう一つの鍵も一緒に施錠するという方法です。
日中はそれなりの人の出入りが想定されますので、その時間はスマートロックだけを使い自由に、
夜間や人の出入りがない時間帯は普通の鍵も一緒に施錠することで、利便性と防犯性を両立することが出来ますね。
補助錠として使うパターン
実はスマートロック製品の中には、「補助錠」として使うことを想定して開発されているものもあります。
補助錠とはその名の通り、メインの鍵のほかに補助として別口に設置するということです。
つまり、既存の2つの鍵はそのままにして、それらとは別の位置にスマートロックを取り付けることで
3つの鍵(もしくはそれ以上)を、1つのドアに設置できるようになるということです。
このパターンは、防犯性能を最大限まで高めることができる一方で、
全ての鍵を使用しようと思うと、利便性としては今ひとつとなります。
※例えば「REMOCK」という製品がこのパターンです。
補助錠に関する記事は、「こちら」にまとめてありますので、ご確認下さい。
シンプルにスマートロックだけ使うパターン
最後は「2ロックの内1つだけをスマートロックにして、それだけを使う方法」です。
この方法は、特におすすめしているという訳ではありません。
スマートロックだけでも防犯性は十分ですが、せっかく鍵が2つある状態ですので、両方使う方が防犯の観点からは当然、理想的です。
しかし、考えてみると分かるようにもともと、防犯性と利便性は相反する関係にありますので、
どちらかというと利便性を重視するという考えの場合は、スマートロックだけを使用するケースも多く見られています。
ただしこの場合は普通の鍵の方を間違って操作してしまわないように、
シリンダー(鍵穴)とサムターン(室内側のつまみ)を取り外して、ダミーのシリンダーなどに取り換えた方がいいかと思います。
そうしないと例えば、室内にいる人が普通の鍵の方を間違って施錠した場合に、
室外側から誰かがドアを開けようとしても、その鍵穴のキーを持っていないとドアが開けられないのですが
何かのタイミングで室内の人に気付いてもらえないというケースが、可能性としては起こり得るからです。
まとめ
今回は1ドア2ロックの場合に、スマートロックは使えるのか?という疑問についての具体的な使用例をお伝えしました。
読んでいただいて、例え2ロックでも使えることはすぐにお分かり頂けたかと思いますが、
一番使い勝手の良いパターンとしては、普段はスマートロックだけを使い、
人の出入りがない夜間だけ、もう一つの普通の鍵も使用するという方法ではないでしょうか。
スマートロックを設置する場所や運用方法によっても答えが異なりますので明確には断言できませんが、
出来るだけ防犯性と利便性のバランスを取りながら、スマートロックを運用していくことが望ましいと言えますね!
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