【専門家が徹底解説】Candyhouseのスマートロック「SESAMI」の特徴と注意点

鍵業界のニューウェーブとして登場して大きな市場を獲得しつつあるスマートキー(電子錠)。

スマートロックにもいろいろ細かな種類がありますが、

スマートロックを簡単に説明すると、「従来の鍵を使用せずに鍵の施解錠が出来る、新型の鍵」

つまり、キーレス化を実現できる鍵ということになります。

今回はその中でもアメリカ発のスマートロックであるCandyhouse社の日本法人

Candyhouse Japanが展開する「セサミ(SESAME)」について

その特徴や評判、また注意点をスマートロックユーザーであり防犯設備士の私の視点から

解説していきたいと思います。

目次

Candyhouseの「セサミ(SESAME)」とは

SESAME3
SESAME3:5,800円

「セサミ」は台湾人でスタンフォード大学の留学生だったJerming Guという人物のアイデアを元に開発されたスマートロックです。

彼のアイデアは2015年にアメリカのクラウドファンディング「Kickstarter」で発表され、たった2ヶ月で1.4億円の資金調達を実現しました。

それからCandyhouse(キャンディハウス)というスタートアップが生まれ、初代セサミが完成することになったのですが、こういった流れはアメリカンドリームといいますか、まさに夢を掴んだ恰好といえるでしょう。

ここからは、そんないかにもアメリカらしいストーリーを持つセサミの特徴を見ていきましょう。

セサミの最大の特徴は「値段」

セサミの2021年6月現在の製品ラインアップには、初代セサミ・セサミmini・セサミ3という3種類の住宅用スマートロックがあります。

どれも「電動サムターンタイプ」(内側から接着テープで取り付ける)に分類できるタイプです。

いわゆる簡易式スマートロックですね。

3つの製品の主な違いは、その製品サイズであり、構造もマイナーチェンジしながら改良し、頑丈になっていっています。

ただし特徴自体に大きな変化はありませんので、購入する場合は予算と相談して製品を選ぶと良いでしょう。

基本的にSESAMEの最大の特徴は「価格が安い」ことです。

さらに理由はわかりませんが、SESAMEでは最新製品ほど安く販売されているのが現状です。

SESAME3:5,800円 ※最新版
SESAME mini:9,800円
初代SESAME:14,800円

人気商品で何かと問題も出ているようですが、金額を考えるとそれもしかたないことなのかもしれません。

とはいえ、SESAME3は初期のものと比べるとかなり改良されているようで、そんな最新版が5,800円というのは、現在のスマートロック界では最安値クラスなのは間違いありません。

今回はセサミシリーズ全般について取り上げていきたいと思います。


セサミ スマートロック本体 マットブラック工具不要取付 スマートフォンでドアを施錠解錠

↑↑↑
※こちらは参考のために設置しているAmazonの販売ページです。
定価の数倍の値段がついていますので、購入しないよう注意して下さい。

SESAMEは簡単に導入出来る

セサミの大きな特徴の一つに導入(取付け)が簡単ということがあげられます。

セサミはドアの内側の鍵のつまみ(サムターン)部分に被せるようにして両面テープで取付けします。

電動工具もドアへの追加加工も不要ですので、基本的には誰でも簡単に導入が可能で

その手軽さが魅力の一つです。

幅広い種類に対応

この電動サムターンの両面テープを使っての貼り付け方法は、最近とても主流になってきていますが、

セサミの場合は対応可能な鍵の範囲が広いという特徴があります。

他メーカーの電動サムターンタイプのスマートロックでは互換性の無かった補助錠や、

外国製の鍵、防犯サムターンなどにも、専用のアダプターを使うことによって取付けすることが出来るようになっており、

その点はとても優秀な製品と言えます。

今までスマートロックを導入したくでも出来ずに諦めていた人達にとっては、嬉しいスマートロックになっています。

専用アプリと連動・遠隔操作も可能

セサミは専用アプリを使って本体と通信を行って施解錠を行うことが出来ます。

またオプションのWiFiモジュールを使えば、遠く慣れた場所からの遠隔操作も可能です。

世界中のどこにいても鍵を操作できるというのは、まさに次世代の鍵といったところです。

専用アプリで鍵の権限作成・リアルタイム通知が可能!

専用アプリでは鍵の権限も手軽に作製できます。

これは簡単にいうとアプリ上でセサミを操作できる合鍵が作れ、

それを任意の人のスマートフォンに送付出来るということです。

先ほどのWiFiモジュールを使えば遠く離れた場所からの操作も可能ですし、

さらにリアルタイムで鍵の施解錠をアプリから通知してくれます。

つまり誰が何時何分に鍵を開け閉めしたかが、どこにいても分かるようになるということです。

「家に誰かが勝手に入っているような気配を感じる・・・」

そんな感度の高い方はこういった機能がついていると、何かと安心かもしれません。

そんな人、なかなかいないと思うけど・・・汗

でもSESAMIなら鍵の管理ができるし、安心だよね。

その他の特徴

その他の特徴としては自動施錠(オートロック)・手ぶら解錠・NFCタグの登録、

他にもグーグルなどの音声アシストと連動することで声での操作も可能という点です(シリーズ機種によります)。

評判を見ていると、手ぶら解錠はまだ精度が不安定で、意図しないタイミングで施錠・解錠されてしまうことがあるそうです。

メーカーの発表では、これは手ぶら施錠機能をオフとすることで解決するようですが

こういった誤作動は、スマホ連携のスマートロックならではの症状ですね。

ちなみに、NFCタグは以下のようなステッカーのことで、これをドアに貼り付けておきスマホをかざすと解錠できる仕組みのことです。

手ぶらほどではないですが、仮にエラーで手ぶら解錠が使えなくなってしまったとしても

ほぼ同じような利便性を確保することは可能です。

SESAME製品購入前の注意点

それではこれから、SESAMEの注意点をお伝えしたいと思います。

SESAMEの製品はとても安く、また簡易スマートロック業界においてのパイオニアともいえる存在ですが

当然、注意が必要なところもあります。

さらに本製品はその金額がとても安いので、他社製品と比較すると心もとない部分も少なからず存在しています。

当たり前のことですが、安いということには必ず、なにか理由があります。

以下の5点に注意して、購入を判断してみてくださいね!

注意点1:機能面 

セサミにはお伝えしたようにいろいろな機能はありますが、

実は他の電動サムターンタイプのスマートロックにも同じような機能がありますので、

特に革新的な機能があるということではありません。

では一体セサミの最大の特徴は何かというと、先程お伝えした取付け可能な鍵の対応範囲が広いということになるのですが

先程もお伝えしたように、スマホと連動する解錠方法は、エラーなどが出る可能性というのがあります。

注意点2:耐久性

あくまで両面テープでの取付けしますのでやはりその部分の強度は100点とは言えません。

また電動サムターンは便利ですが、実際にアプリなどを使わずに、

普通に手を使ってセサミのサムターンを動かしてしまうと壊れやすいという難点があります。

これはあくまで手での直接操作を前提として設計していない為に起こる弱点とも言えますね。

また電動サムターンは本体のモーターの力で被せたサムターンを回しているというシンプルな構造ですので、

サムターンの動きが悪かったりすると正常に動作しなかったり、モーターに負荷がかかって故障する可能性があります。

さまざまな鍵の種類に対応出来るセサミですが、

これは逆を言えば古い鍵にも対応できてしまい、サムターンの動きの悪い鍵につけてしまうとすぐ壊れるということもあり得ます。

簡単に取付けできることはメリットですが、この鍵に取り付けても問題ないかを判断する知識は

ある程度必要になるといえるでしょうか。

注意点3:利便性

セサミはドアの内側に設置する製品です。

従ってドアの外側は普通の鍵穴(シリンダー)が残ります。

これは非常時にキーで開けられるというメリットもありますが、

この場合は結局、常にキーを持ち歩かなければいけないという不便さが残りますので、

完全なキーレス化は出来ないということになります。

サムターンに貼り付けるタイプではなく、シリンダーごと交換するような本格的なスマートロックの場合は、

スマートロック本体のタッチパネルに暗証番号を入力して解錠することが出来る機能もついていますので

高価にはなりますが、手ぶらで出かけることも出来ます。

今回のセサミに関してというより、電動サムターンタイプのスマートロック全般において

キーレス化は完璧には出来ないといえるでしょう。

注意点4:アプリや通信の精度

注意点4つめ、これもセサミだけではありませんが、

専用アプリを使うスマートロックにありがちなのが、

スマートフォンのOSや機種によって反応の差が出てしまうという点です。

これは実際に購入して自分が使っているスマートフォンで試してみるしか事前に知る方法はありません。

このスマホとの相性問題も注意する点になります。

また先程も言及しましたが、NFCタグを登録して使えるのはかなり便利なのですが

ここも極論を言うと、相性によって動作に不安が残る可能性もあります。

注意点5:防犯性

アプリが施解錠の記録をリアルタイムで知らせてくれるという点は防犯上メリットがありますが、

外側の鍵はそのままですので、基本的に本製品は、防犯性を高めることを目的とした製品ではありません。

鍵穴があるということはピッキングなどの不正解錠のリスクは残りますし、鍵穴へのいたずら等も同様です。

また防犯サムターンへの取付けにも対応していますが、

これは実は防犯サムターンの防犯性能を無効化してセサミを取付けているということになりますので、

サムターンそのものの防犯性は低くなっていますので、併せて注意が必要です。


セサミ スマートロック本体 マットブラック工具不要取付 スマートフォンでドアを施錠解錠

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※こちらは参考のために設置しているAmazonの商品ページです。
定価の数倍の値段がついていますので、購入しないよう注意して下さい。

まとめ:セサミは簡易スマートロックで家庭用

セサミ mini
SESAMEミニ 9,800円

セサミは低予算でスマートロックを導入したいという方のニーズには対応していると思います。

人の出入りの多いオフィスなどには耐久性の面で不向きですが、一般家庭や一人暮らしの場合には相性問題さえクリアすれば便利に使えるのではないでしょうか。

あと最後に繰り返しになりますが、一番大事なポイントはセサミを取付けようとしている既存の鍵(サムターン部分)の動きが完全にスムーズで何も問題がないかどうか、これはセサミを導入する上での大前提であり、最も重要なポイントになりますので、事前に注意してくださいね!

個人的にはセサミシリーズは可能性を感じる製品であり、注目しています。

個人的に言うと、ネジを使った頑丈な取付けが出来るタイプも取り入れてラインアップの充実を図る、

また価格を倍にしても構わないので、アプリの性能アップ、さらに本体内部の耐久性も向上していただけると、ユーザーの満足度は上がるのではないかと思うところでもありますが

安さ路線で行くのであれば、今のままでも良いのかもしれませんね。

国内には他にも「Qrio」や「bitlock」といった類似製品がありますが、セサミがその他メーカー製品と比較して秀でた部分というのは、電池の寿命であったり、製品の重さ、連携できるオンラインサービスといった細かな部分です。

セサミ mini スマートロック

しかし例えば、Qrio Lockと比較すると、その金額は3〜4分の1程度にまで安くなりますので、

コスパや導入金額を一番に気にする方には、今回紹介したセサミ(SESAME)が特におすすめといえるでしょう。

※ セサミのご購入は「公式ホームページ」から可能です。

逆にある程度の品質や、安心をお求めの場合は他社製品を選ぶほうが良いかと思います。

セサミ以外のおすすめ製品は「スマートロックランキング」の記事から確認してみて下さいね!

これにて本記事は最後になりますが、こちらのセサミを販売するCandyhouse Japan社は、

ママチャリ用のスマートロックも販売していて、注目を得ていますので、

気になる方はそちらも合わせて、チェックしてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

スマートロックが多くて困っております。忖度無く比較してみています。

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