自宅の防犯強化したい場合によく検討されるのがホームセキュリティ(警備)サービスだと思います。
有名な会社だとセコム・アルソック・セントラル警備保障などが有名ですが、
今回はそれら警備サービス会社へ加入することによる防犯上の効果やメリットを、防犯設備士の私がお伝えしたいと思います。
センサーによる警備が最大の特徴!

警備サービスは自宅の防犯強化という面で「非常に効果的」です。
その理由の一つは各警備会社がサービス加入者の家に設置する機器が、とても高性能だからです。
特に特筆すべきポイントは各種機器がセンサーを内蔵しており、メイン端末と連動、
さらに警備会社とも24時間365日常時通信している点でしょうか。
例えば警備会社が窓に設置したセンサーが異常を検知すると発報が開始します。
発報すると同時に、メイン端末は警備会社へ異常を知らせて隊員が出来るだけ早く現場に駆け付けるという仕組みになります。
ちなみに何らかの事情で誤作動や誤報の可能性ももちろんありますので、
警備会社は加入者への電話連絡もほぼ同時に行ってくれます。
個人では行えない警備体制と高い防犯効果

このように自宅をまるごとセンサーと連動させた警備体制下に置くことは
警備サービス会社に加入する以外の方法では現実的に実現不可能です。
デメリットはもちろん初期費用や月額料金がかかるという点ですが、それ以外のデメリットは見当たりません。
強いて言うならば警備サービス会社に加入できるくらいの経済的余裕(月額数千円程)があるということが
他人に知られるということくらいです。
(※警備サービス会社へ加入することで家の玄関に各会社のステッカーが貼れるようになります)
また少し余談になりますが、実は防犯対策というのはどれだけやっても「終わり」がなく、
100%安全な場所を作るというのは不可能なことでもああります。
その証拠に厳重な警備で知られるアメリカのホワイトハウスでも2014年に不正侵入事件が起こっています。
この時の凶器を携帯した犯人は当時のオバマ大統領一家が暮らすイーストルームという区画にまで到達しています。
その後シークレットサービスによって取り押さえられましたが、
あのホワイトハウスをもってしても「100%」安全を保障出来ません(限りなく100%に近いですが・・・)。
では100%の安全を確保できないということであれば一般家庭において警備サービス会社へ加入は意味がないのでしょうか。
これに関しては、加入しているケースと未加入のケースとでは天と地ほどの差が出るというのは間違いありません。
その理由は泥棒などの不正侵入を試みる者は、わざわざ警備サービス加入宅へ侵入しようとは思わないからです。
泥棒の立場になって考えれば分かるかと思いますが、
わざわざ高い警備体制が敷かれている家を選んでリスクを冒すよりも、
その他の大多数の普通の家をターゲットにする方が遥かにリスクが低いからです。
防犯以外のメリット
警備サービス会社への加入は「犯罪を防ぐ」という防犯の範囲を超えてメリットを得ることも出来ます。
これは各社のサービス内容な加入プラン(オプション)にもよりますが、
火災報知器やガス漏れ警報器が作動した場合に、消防へ素早く通報すると同時に隊員が駆けつけてくれ被害を最小限に抑えたり、
また高齢者がいる場合にはペンダントを握るだけで救急信号を送ったり、
さらには、看護師への健康相談や人間ドックの予約までしてくれるところもあります。
さらには通常保険会社が対応するような「保証サービス」もあったりして、万が一被害にあってしまったときも安心の対応が担保されています。

このように現在の警備サービス会社は警備のみならず幅広いサービスを提供しており、
加入者がより安心して暮らせるようなサポートという側面もあります。
特に実際の運用面では独自に開発したスマホアプリなどを使うことによって、警備の開始や解除などが遠隔操作でき
高価な警備システムでも簡単に操作出来るようになっています。
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