本サイトではこれまで、数々のスマートロックを紹介してきておりますが
スマートロックは暗証番号やICカード、スマートフォンなどで施解錠操作ができ、
その利便性と防犯性能の高さで最近注目されている、新型の玄関錠です。
そして、本記事をこれから読もうとしている方の中にも、防犯を主たる目的として
スマートロックの導入を検討している方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は防犯設備士の私が、スマートロックを導入する際に
「ついでに」一緒にやっておくと良い、玄関まわりの防犯対策をお伝えしていきます。
低予算で簡単にでき、かつ防犯効果の高い対策になりますので
自宅の防犯強化に少しでも興味のある方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
防犯対策その1:ドアレンズ(のぞき穴)対策
ドアレンズは玄関ドアの目線の高さについている直径小さな「のぞき穴」のことです。
ドアスコープやドアビューなどとも呼ばれますが、
訪問者がいた場合に、ドアの内側から外側の様子を確認したりする場合に使われています。
※戸建ての場合はついてないこともあります。
このドアレンズですが、実は外側から簡単に外すことが出来るタイプのものが多く普及しています。
外し方はコツが必要ですが、基本的には特殊な工具も不要で1分以内で簡単に外すことが可能です。
通常はドアレンズは、外側から覗き込んでも内側を見ることが出来ない構造をしていますが、
ドアレンズを外されてしまうと普通に室内をのぞき込むことが出来ます。
室内が見えるということは住人が在宅がどうかを確認することが出来ますし、
その穴から特殊な工具を入れて、不正解錠を行うことも不可能ではありません。
したがって、ドアレンズは外側から外せないタイプの「回り止め」のついたものに交換するようにしましょう。
もしくは今あるドアレンズを一度外して、
再度ねじ込んで付ける際に、瞬間接着剤などを使うようにしましょう。
これらの場合は電動工具を使わないと外せませんので、より安心できるといえます。
防犯対策その2:ドアチェーンのチェック
「ドアチェーン」は一部の公団住宅や、昔からの一戸建てにも多く付いていますが、
来客があった時などの必要な時に、ドア本体と枠をチェーンで繋いでおくことで、
ドアをチェーンの長さに応じて、少ししか開けられないようにするものです。
誰しも一度見たことがあると思いますが、
実はこのドアチェーンも取付位置が悪いと、外から簡単に外せる場合があります。
子供の時に小学生の間で、ドアチェーン外しをして遊んでいた人もいるかもしれません。
一度ドアチェーンを締めた状態で外側から、ドアの隙間に手を入れてロックを外せるか、一度確認した方がいいでしょう。
もし外せてしまえるようであれば、ドアチェーンの取付位置を変更する必要があります。
防犯対策その3:ドアガード(ドアバー)の交換
先程のドアチェーンがドアについていない場合は
おそらく代わりに、ドアガード(ドアバー)と呼ばれる、以下のようなものがついていると思います。
使用用途はドアチェーンと同じものですが、これも実は外から簡単に解除することが出来ます。
一般の方の場合は少し時間がかかるかもしれませんが、
住居侵入に慣れた者が行うと、本当に2-3秒で解除することが出来てしまいます。
従って防犯性を上げる為には、ロック機能付きのドアガードに交換する必要があります。
ロック機能付きというのは、バーを解除する際に先に簡単なロックを外してからじゃないと
バーを解除できない構造になっているドアガードのことになります。
防犯対策その4:バールこじ開け対策
一番乱暴な不正解錠の一つに、バールを使った方法があります。
バールというのは「てこの原理」を使える工具ですが、
このバールをドアの戸先側とドア枠の間にある隙間に差し込んで、
ドアをめくるようにして破壊しながら開けていく方法です。
大きな音も出ますし、慣れた人が行わないと意外と時間がかかりますが、
本気でやろうと思えば誰でも出来ることでもあります。
バールによるこじ開け対策で一番効果があるのは、防犯プレートの設置です。
この防犯プレートとは、バールをさし込む隙間を防ぐ頑丈なステンレス製の加工されたプレートのことで、
専用の製品が売られています。
長さが長く、特殊なものだと電動ドリルを使って新規で取付けたりすることもありますが、
普通のものであればプラスドライバーがあれば簡単に取付け出来るタイプも多いです。
ただ、お金持ちであることが周囲絡みてわかるようなお宅でもない限り
この手法をとられる可能性は、限りなく低いといえるでしょう。
防犯対策その5:犬がいます
最後は一番、簡単かつ効果が見込めるものです。
その方法は、玄関ドアの周囲に「犬がいますステッカー」を貼り付けることです。
よくお宅に「防犯カメラ設置」というステッカーを張っているお宅がありますが
これは正直、あまり効果がありません。
なぜなら、防犯カメラがあるかどうかは、外から見れば一目瞭然だからです。
それよりも、こちらの記事で説明している通り、空き巣犯は「音」を嫌いますので
その音を発生させる確率の高い犬がいるお宅には、好き好んで侵入する泥棒は少ないからです。
「犬がいますステッカー」は、ネットでも簡単に購入できますので、
一枚くらい貼っておくと、非常にコスパの良い対策となりえるかと思います。
まとめ :防犯の第一歩はスマートロック化から。
今回は玄関まわりの簡単な防犯対策についてお伝えしました。
上で説明してきたようなことは、すでに実装しているお宅もあるかと思いますが
それらは意外にも簡単に破られてしまうこともあることがお分かりいただけたかと思います。
防犯を目的に対策をしたいのであれば、やはり「スマートロック化」が最優先事項です。
スマートロックは防犯性能だけでなく、それこそ利便性が格段にアップしますので
良いこと尽くしですよね!
とうことで、基本的な防犯としてはスマートロックだけでも十分ではありますが、
防犯対策は念には念を入れると、万が一にも安心して日々を過ごすことが出来ますので、
たとえば年をとった両親や家族のためにも、出来ることはしておくと良いですね。
一つ一つの細かな防犯対策が自分自身や家族だけでなく、
大事な財産も守ってくれますので、ぜひこれらの対策も参考にしてみて下さい。
防犯目的で導入するスマートロックは、以下の記事内の製品がオススメです!
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