1990年代半ばに始まったIT革命によって、過去20年弱のあいだに私達の生活は大きく変化しました。
そして最近は「IoT技術」と呼ばれるものによって、その変化がより加速しているのはご存知でしょうか。
今回はIoT技術を分かりやすく解説し、すでに私達の生活の中にあるその変化を
「IoT×スマート」というキーワードでいくつか紹介したいと思います。
IoTとは何?
まず先にIoTを説明すると、「Internet of Things」のことです。
読みは「インターネット・オブ・スィングス」
直訳すると「モノのインターネット」ということになりますが、
分かりやすく言うと「インターネットに繋がる様々なモノ」ということです。
これは本来は独立して存在している「モノ」それぞれが個々にインターネットへつながることで
生活をより便利にしたり、生産性を上げたりすることを可能にします。
モノはありとあらゆる範囲のことを指し、それを繋ぐインターネット上の通信技術も様々な種類があります。
この辺りは専門的になりますので省略しますが、
このIoT技術によって、「ありとあらゆるモノ」の状態や動きを知ることが出来たり、
はたまた遠隔で操作・管理出来たりしますので、その利用範囲は多岐に渡ります。
スマート〇〇16選
IoT技術を使ったものの多くはスマート〇〇という名称で、
身近な生活の中、また大きな産業にまで利用されています。
そこでここではそんなスマート〇〇を16選という形で紹介します。
今や当たり前!スマートフォン
ご存知の通り、最近のスマートフォンは電話以外の機能を多数搭載し、
インターネットに繋げていろいろなモノを操作・管理出来るIotデバイスとなっています。
今や多くの人が持つスマートフォンは今後、
さらに様々な「モノ」と繋がって、生活をより便利にしてれるであろう一番身近な製品です。
知らないところで使われている!スマートカメラ
カメラにもスマートカメラというものがあります。
定義は様々ですが、遠隔操作でズームやアングルを変えたり出来るIPカメラやベビーカメラ等も、スマートカメラの一つです。
他にも検査工場で自動で製品の検品をするようなスマートカメラや防犯カメラなどもありますね。
インターネットとつながることのできるカメラこそ、スマートカメラといえます。
体調管理が時計で!スマートウォッチ
腕時計のスマートウォッチも普及していますね。
有名なのはやはりアメリカAppleの「Appel Watch」ですよね!
ですが、実はたくさんの会社からすでにスマートウォッチは販売されています。
心拍数などの身体の状態を教えてくれたり、決済機能を搭載し非接触でのお会計が出来るもの、
またスマートフォン上のアプリと連携させることも可能です。
これぞまさにスキマ産業!スマートネジ
ネジにもスマートネジというものがあります。
センサーを搭載したネジは構造体の状態をリアルタイムで通信することができ、様々な情報を提供してくれます。
ネジ1本から得られる情報は膨大で、建物の強度や被災した時のダメージのチェックなども可能で、
建物の健全性を可視化してくれます。
延長コードタイプも?スマートプラグ
スマートプラグは主に家電とコンセントの間に付けるもので、
電源のオン・オフをスマートフォンなどで遠隔操作すること可能にします。
こちらもAppleのものが以前、結構話題になった製品です。
スマートプラグを後付けすることにより、家をIoT化するといった人も増えてきていますので
とても万能な商品と言えます。
本サイトが日本一詳しく解説中!スマートロック
検索で本記事にたどり着いた方は気づいていないかもしれませんが
じつは本サイトは、この「スマートロック」を専門に紹介しているメディアです。
鍵(錠前)にもスマートロックと呼ばれるものが普及しています。
IoT技術を使って遠隔で施解錠操作が出来たり、専用アプリで履歴を見たりすることが出来ます。
その他にもICカードやスマートフォンで施解錠操作が出来る製品もスマートロックと呼ばれています。
すでに多くの車に搭載中!スマートキー
スマートキーは主に車によく利用されています。
キーを持っているだけでドアの施解錠やエンジンのオンオフを行えるキーです。
スマートキー搭載の車はイグニッションには鍵穴ではなくスタートボタンがあり、
キーをイグニッションに差し込むことなくプッシュスタートが出来る車種が多く、とても便利です。
世界を変える!スマートドローン
予め定められた飛行ルートを飛んだり、AIを搭載して目的を達成する為に自立飛行するドローンをスマートドローンと呼びます。
物資輸送や災害発生時の被害状況の把握などにも応用可能で開発が進められていますし、
残念なことですが、軍事用としても注目されています。
ドローンがドローンを撃ち落とす戦争というSF映画の世界が、もうすぐそこまで来ています。
ライトやTV、スピーカーから冷蔵庫まで!スマート家電
スマート家電は主にスマートフォンをリモコン代わりにして遠隔操作可能な家電の総称です。
様々なスマート家電がありますが、特に有名なのは冷蔵庫などではないでしょうか。
スマート冷蔵庫は2000年に韓国のLG社が発売したDigital DIOSを発端に、
「インテリ冷蔵庫」として一時、話題に登りました。
足りない食材を冷蔵庫から直接注文したり、消費期限を管理できる機能を搭載した冷蔵庫なんて
使いこなせるようになったら日常生活がとても楽になりますよね!
しかもそれが節電対策・食材ロス対策にもつながるわけですから、一石三鳥といえます。
家をまるごとIoT化!スマートホーム
スマートホームは、主にスマート家電を使ってIoT化した家全体のことを指しますが、
音声で家のシステムを操作したするハンズフリー化された家や、AI機能を搭載した家など様々です。
共通して言えることは、スマートホームはより快適な暮らしの実現を手伝ってくれるということです。
これから家を建てる方は、できるだけスマート化した家を立ててくれる工務店さんを探すと良いのかもしれません。
スマートホーム化に伴うスマート家電製品は、以下の記事でも紹介していますので、参考にしてみて下さい。
大規模施設も丸ごと管理!スマートマンション
スマートマンションはマンション全体で使われる電力などのエネルギーを管理し、
節電や省電力化を実現させたマンションのことを言います。
マンション共用部の電気代の節約だけでなく、地球環境にも優しいのがポイントで
「一般社団法人スマートマンション推進協議会」が認定制度を実施しています。
スマートホームの事業版といったイメージですね。
人手不足解消に!スマート農業
スマート農業は多くのマンパワーが必要とされる農業を
ロボット技術やIoT技術を使って、省力化したり負担軽減を実現化した農業のことです。
最新テクノロジーを用いてより効率的に農業生産しながら、軽労働化を図ることで生産性を高めることだけでなく、
人手不足解消も出来ると期待されています。
将来なりたい職業の上位に農業が来る時代もありえる!?
データによる安定した供給を!スマート漁業
スマート漁業は先程のスマート農業の海バージョンになりますが、
IoT技術を用いて漁場や養殖場のデータを取得し活用する新しいスタイルの漁業のことです。
経験豊富な漁師の勘だけに頼ることなく、安定した漁獲量を確保するのに役立ちます。
将来は作業者がいらなくなる!?スマート工場
スマート工場は物流工場や生産工場など様々なジャンルの工場の機械化を行うことが出来ます。
それは単なる機械化にとどまらずビッグデータの解析技術やAI、IoT技術を用いることによって、
生産性・品質管理・収益の向上も図ります。
街だって丸ごと管理できちゃう!スマートシティ
スマートシティとは生活・経済活動・環境・教育・交通・行政という様々な分野において
IoT技術を用いて創り上げる都市のことを言います。
このスマートシティの中にはスマートパーキングやスマートゴミ箱など様々なスマート製品が配置され、
都市全体のインフラを形成します。
すでに実績多数!スマートホテル
スマートホテルはチェックイン、チェックアウトの自動化や、スマートフォンのルームキー化、
またAI機能を取り入れたコンシェルジュサービスなどを提供するホテルです。
これによりコスト削減や人材不足の解消、また宿泊者の満足度も高めることが可能となります。
これはもう導入している事業者も多く、個人が営業するところでも完全無人化しているところもあったりします。
旅行に行って自分の家のように入室できますから、すごい時代になりましたよね!
まとめ
IoT技術を使ったスマート化は今後もあらゆる分野で開発が進められ、導入が進んでいくと思われます。
ポイントはIoT技術は、AI技術や既存の最新技術と組み合わせることによって最大限の効果を発揮することが出来るという点です。
また、スマート〇〇というと便利さだけが注目されがちですが、
じつは地球環境への負担軽減など環境問題ともリンクすることも多く、
社会問題の解決に向けた取り組みとしても、スマート化は必要不可欠な発展の一つであるとも言えますね!
多くの人にとって一番身近なスマート◯◯といえば、「スマートロック」です。
スマートロックはとても便利で、さらに自宅の防犯性を高めることにも繋がりますので
まだ未導入の方は検討してみてはいかがでしょうか?
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