スマートロック(電子錠)は家の玄関やオフィスの入口の出入りをキーレス化して便利にする一方、
きちんとした製品を購入しないとトラブルに見舞われることも考えられます。
今回はスマートロックの選び方を中心に「購入を控えた方がいい製品の特長」などを
分かりやすく解説していきたいと思います。
結論から申し上げますと、購入を控えたほうが良い製品の特徴としては、サムターンに設置するタイプ、一部外国メーカーのもの、価格が安いもの、機能が不十分なもの、以上の4つになります。
とはいえ、これらは絶対に買ってはいけないというわけではなく、
あくまでも「よく検討してから購入すべき製品」となりますので、
今から新しいスマートロックを購入予定の方は、これからする説明を参考にして選んでみてくださいね!
スマートロック導入で考えられるトラブル
まずはスマートロックを導入した時に起こり得るスマートロックならではのトラブルについて、簡単に説明します。
これはスマートロックのデメリットとも言えますが、
実は適切なスマートロックを購入することで、その可能性を排除したり、そのリスクを極限まで減らすことが可能です。
スマートロックならではの「トラブルとは何か?」を事前に知ることで
適切なスマートロックを選ぶヒントとなりますので、ここであらかじめ確認しておきましょう。
電池切れ
スマートロックは乾電池で動作する製品です。当然電池が少なくなると誤作動を起こしたり、動作しなくなったりします。
本体不良(内部モーター)
スマートロックは電池からの電力によって内部の部品が動作するという仕組みになります。
通常の鍵(シリンダー等)は人力で鍵を回すことにより内部の部品を動かしますので
そもそも本体不良というのはほとんど起こりませんが、
スマートロックの場合、電子機器になりますので製品によっては本体不良の可能性が高まります。
設置方法や扉の建付け
スマートロックは適切に設置される必要があります。
先程お伝えしたように電力を使ったモーターで動きますので、人間の手の力よりも弱い力で鍵の施解錠が行われることになります。
そのため適切な設置が行われていない場合や、扉の建付けが悪くて鍵の施解錠時に変な側圧がかかっていると
モーターが空転したり、途中で止まったりと、施解錠に問題が生じることがあります。
キーレスだからこそのキーの管理
今までの普通の鍵の場合、通常2〜3本のキーが最初から付属されており、
必要であればスペアキー(合鍵)を作ったりして、合計何本の鍵があるのかが簡単に把握できますよね。
しかしスマートロックの場合は、暗証番号や交通系ICカードだけでなく、
おサイフケータイ対応のスマホなども、玄関を開けるキーの代わりとなりますので
簡単にスペアキーを増やすことができて便利な反面、
「だれがキーを持っているか」をしっかりと管理しておく必要があります。
こんなスマートロックは購入を控えよう
ここまででスマートロックならではのトラブルについて理解が深まったと思いますが、
だからと言ってスマートロックそのものが問題かというとそうではなく、
防犯性と利便性を兼ね備えたスマートロックは現代における「鍵の理想型」であることは間違いありません。
あくまで「トラブルの可能性もある」ということを理解しておいて下さい。
さらに既にお伝えした通り、スマートロックの製品選びを間違えなければそれらトラブルの可能性を排除したり、
その可能性を極限まで低くすること出来ますので、
ここからは具体的に、購入を控えた方が良いスマートロックとはどんなものなのかを解説していきますね!
1.サムターンに設置するタイプ
サムターンとは玄関の室内側から鍵の施解錠を操作する「つまみ」のことです。
最近のスマートロックと呼ばれるものの中には、このつまみに被せるようにして両面テープで設置するタイプのものがあります。
これに関しては設置に両面テープを使っていること、
また完全なキーレス化とは言えないという点から、セキュリティ重視での購入はおすすめしていません。
このタイプは簡易的なスマートロックであり、防犯上重要な玄関やオフィスの入口に設置するには心もとないといえるでしょう。
2.一部、外国メーカーのもの
正直にお伝えすると外国製も日本製も、性能の差は実はそこまでありません。
AIやデジタル技術などのテクノロジーを活用した製品全般的に言えることでもありますが、
たとえば中国や韓国などの国から販売された製品を使ってみると、思ったよりも高品質で、驚くことがあるかと思います。
というのも、一部の海外諸国はスマートロックが既に一般家庭にまで普及していたりするので、
外国製のスマートロックのほうが実績を多く積んできている場合が、往々にしてあるからです。
そんなスマートロック市場ですが、
一般的に外国製の製品というのは、その国の環境や商習慣などに合わせた形で開発がなされますので、
製品によっては求める機能や品質が、こちらの意向と異なる場合もありますし、
また、サポートの面でいうと何かあった場合に対応できる人がいないというケースもありますので、
そういった面でも基本的には、国内でサポートが完結する製品を買うことが望ましいといえるでしょう。
日本製だから、海外製だからといって安心したり、逆に不安になるということではなく
たとえ日本製を買う場合に関しても、様々な会社・様々な開発環境がありますので、
最終的には口コミやレビュー、実績などを見て、総合的に判断するのがオススメです。
3.価格の安いスマートロック
スマートロックもいろいろな製品が出ていますが、あまりに安価なものは控えた方がいいでしょう。
これは機能面が不十分だったり、耐久性に問題があったりするからです。
スマートロックに限らずですが、商品というのは基本的に価格に比例して高品質になっていきますので、
値段重視で安いからと言って買ってしまうと、すぐに故障したりして「安物買いの銭失い」になってしまうことがあります。
4.機能が不十分なスマートロック
スマートロック選びで重要なポイントの一つはやはり機能です。
例えば電池残量が少なくなった時に分かりやすい方法でお知らせしてくれる機能があるかなどはチェックしましょう。
また何を使って鍵の施解錠を行えるかも同様で、暗証番号なのか、それとも指紋を登録して使えるのか、
またはおサイフケータイに対応しているか、交通系ICカードが使えるか等、
自分に必要な機能を提供してくれるのがどうかを、しっかりと確認しておきましょう。
またせっかくスマートロックを導入するのなら、オートロック機能(扉が閉まると自動的に施錠してくれるタイプ)もあれば便利です。
ただしこの場合は扉がしっかり閉まった時だけ施錠してくれるタイプにして下さい。
スマートロックの中には登録したキー(カードやチップ)などを持った人が扉から離れたのを電波が検知して
自動で施錠するタイプもありますが、これは扉が何らかの事情で閉まらなかった場合に問題が起こりますし、
電波次第では反応しないというリスクもあります。
オートロック機能については「どんな仕組み」なのかを、購入前に事前に確認しましょうね!
後は先程もお伝えした「キーの管理」の問題です。
これはスマホやICカードを登録したり、解除したりが出来るものを選ぶのはもちろん、
特定の人だけが操作や管理の出来る機能が付いたスマートロックが望ましいです。
特定の人だけというのは、登録や解除を行うには「管理専用の暗証番号を知っている人だけが設定出来る機能」ということです。
そういった制限機能が付いてないものは、トラブルの原因にもなりかねないので、できれば避けたいところです。
まとめ:使う電池にも注意しよう!
今回はスマートロックならではのデメリットを知ることで、購入すべきではない製品の特長についてお伝えしました。
サムターン設置タイプや、一部外国製のもの、また価格が安すぎる物、必要な機能が付いていない製品などは
購入の前によく検討しておくことが、トラブルを未然に防ぐ上で大切となってきます。
最後におまけの予備知識になりますが、大事なことをお伝えしておきますね。
それは「電池も選ぶ」ということです。
スマートロックに使う電池は100円均一で売っているような「安い電池」は使わないようにしてくださいね!
これはパワーが弱く、スマートロックが正常に動作しない原因になります。
電池は一度購入すれば通常使用で半年から1年は持ちますので、エボルタなどの多少値段が高くてもパワーのあるものを購入するようにしてください!
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